避妊・月経移動

※避妊や月経移動に公的医療保険は適用されません。

〔一般避妊法〕

1)経口避妊薬(低用量ピル) 

経口避妊薬(低用量ピル)は、子宮内膜を薄くする・子宮頸管粘液を変化させる・排卵を抑制する・卵管の線毛運動を抑制する、という複合作用で避妊効果を発揮します。

  • 毎日一定時刻に服用してください。
    (避妊失敗の最大の原因は飲み忘れです。)
  • 飲み忘れた場合は、服用予定時刻の24時間以内に飲み忘れた一錠を服用し、その次の一錠以降は予定通りに服用してください。
  • 2日以上連続して飲み忘れた場合は服用を中止し、他の避妊法を用いながら次回の生理を待ちます。生理がきたら新しいシートで服用を再開してください。
  • 生理が予定通りにこない場合は妊娠の可能性を考えます。
  • ※ヒト免疫不全ウィルス感染症(AIDS)を含む性行為感染症(梅毒・性器ヘルペス・淋病・クラミジア感染症・尖圭コンジローマ・腟トリコモナス症・B型肝炎など)の予防効果はありません。性行為感染症の予防にコンドームの併用を推奨します。
  • 能動喫煙・受動喫煙を問わず、服用中の禁煙を推奨します。
  • 医師の診察や指導の下に服用してください。定期的な血圧・体重の測定や乳房の自己触診、子宮頸がん検診・乳がん検診・経腟超音波検査・血液検査の受検を推奨します。
  • 正しく服用した場合の避妊効果はほぼ100%です。
  • 生理痛が軽くなり、生理周期は安定化(28日周期)します。
  • 生理期間が短くなり、経血量は減り、生活の質が向上します。
  • 生理前の体調不良(月経前症候群)の改善が期待されます。
  • 肌あれ・ニキビ・多毛症の改善が期待されます。
  • ご自分のタイミングで開始(中止)できます。
  • 服用開始日の調整によって次回生理予定日を調整できます。
  • 子宮内膜症や子宮腺筋症の改善が期待されます。
  • 血管運動神経障害〔ほてり・のぼせ・冷え症(冷え性)・異常発汗・動悸など〕が改善します。
  • がん(子宮体がん・卵巣がん・大腸がん)・良性乳腺腫瘍・骨粗鬆症・関節リウマチのリスクを低下させます。
  • 毎日一定時刻に服用する必要があります。
  • 飲み忘れによる避妊失敗のリスクがあります。
  • 行為感染症の予防効果はありません。(コンドームの併用推奨)
  • 定期的に通院して処方を受ける必要があります。
  • 公的医療保険の適用がないため自由診療です。
  • 血栓症・脳卒中・脳梗塞・心筋梗塞・乳がん・悪性黒色腫・子宮頸がんの発生リスクを上昇させると報告されています。
  • 35歳で1日15本以上喫煙している
  • (骨成長終了前で現在も身長が伸びている)若年者
  • 妊娠中である・妊娠の可能性がある・授乳中である
  • 経口避妊薬(低用量ピル)の成分に対する過敏症
  • 原因不明の不正性器出血がある
  • 4週間以内に手術予定がある・手術後2週間以内である
  • 出産後4週間以内である
  • 長期間の安静状態にある
  • 重症高血圧症(血圧160/110 mmHg以上)
  • 脂質異常症
  • 乳がん・子宮体がん・子宮頸がん(疑いがある場合を含む)
  • 血栓性静脈炎・肺血栓塞栓症・脳血管障害・冠動脈疾患(既往がある場合を含む)
  • 前兆(閃輝暗点・星型閃光など※)を伴う片頭痛
  • ※視界にチカチカする光が出現し、これが拡大しながらギザギザの光に変化して中心が見えにくくなる現象
  • 肺高血圧症や心房細動を合併する心臓弁膜症
  • 亜急性細菌性心内膜炎の既往がある心臓弁膜症
  • 血管病変(腎症・網膜症など)を伴う糖尿病
  • 血栓性素因がある
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 肝臓腫瘍・重症の肝機能障害
  • 耳硬化症
  • 妊娠中の黄疸や持続性皮膚掻痒症、妊娠ヘルペス発症の既往がある
  • オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤(C型肝炎ウィルス血症の治療薬)投与中
  • 40歳以上
  • 喫煙者
  • 肥満・過体重(体格指数25以上)
  • 乳がんの既往がある
  • 血縁者に乳がん患者がいる
  • 乳房にしこりがある
  • 血縁者に血栓症の既往がある人がいる
  • 前兆を伴わない片頭痛がある
  • 軽症高血圧症(血圧140/90 mmHg以上)
  • 子宮筋腫
  • てんかん
  • テタニー
  • 心臓弁膜症
  • 糖尿病(耐糖能異常を含む)
  • 妊娠高血圧症候群の既往がある
  • 心疾患(既往がある場合を含む)
  • 腎疾患(既往がある場合を含む)
  • ポルフィリン症
  • 肝機能障害

2)子宮内システム(IUS)要予約

黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を持続的に放出する子宮内システム(ミレーナ)を用います。子宮内システムは物理的に着床を妨げ、子宮内膜を薄く維持し、子宮頸管粘液を変化させる複合作用で避妊効果を発揮します。

  • 子宮内に装着後すぐに避妊効果が得られます。
  • 生理の回数が減り、約20%の女性で(子宮内システム挿入中の)生理が起こらなくなります。
  • ヒト免疫不全ウィルス感染症(AIDS)を含む性行為感染症(梅毒・性器ヘルペス・淋病・クラミジア感染症・尖圭コンジローマ・腟トリコモナス症・B型肝炎など)の予防効果はありません。性行為感染症の予防にコンドームの併用を推奨します。
  • 装着後5年をこえずに交換(除去)する必要があります。除去と同時に新しいミレーナの挿入が可能です。
  • 装着の1か月後・3か月後・6か月後・1年後と、それ以降は1年に1回程度の定期検診を推奨します。
  • ご自分で腟内の除去糸を確認してミレーナの脱出の有無を確認できます。除去糸を引っ張るとミレーナの位置がずれる場合があるため、絶対に引っ張らないでください。
  • 正しく装着した場合の避妊効果はほぼ100%です。
  • 一度装着すれば数年間持続する避妊効果が得られます。
  • 生理痛が軽くなり、生理期間が短くなり、経血量は減ります。
  • 一般的な子宮内避妊器具に比較して、不正性器出血や骨盤内感染症のリスクが低いとされます。
  • 経口避妊薬を服用できない女性で挿入可能な場合があります。
  • 性行為感染症の予防効果はありません。(コンドームの併用推奨)
  • 自然に脱落したりずれたりする場合があります。
  • 出産経験がない女性や大きい子宮腫瘤(子宮筋腫・子宮腺筋症)がある女性では装着が困難な場合があります。
  • まれに月経困難症・大量の不正性器出血・骨盤内炎症性疾患の原因になる場合があります。
  • 公的医療保険の適用がないため自由診療です。
  • 定期的に通院して位置確認する必要があります。
  • (大量の)不正性器出血
  • 装着後数か月以降の、生理時期以外の持続的な不正性器出血
  • 経血や不正性器出血の出血量が増加している
  • 前回の生理から6週間以内に生理が起こらない
  • 吐き気・おう吐・食欲不振などの妊娠を疑う症状がある
  • 下腹部痛を伴って生理が遅れている
  • 性交痛・性交後出血・性交時違和感
  • おりものの変化や外陰部のかゆみがある
  • (発熱を伴う)下腹部痛や腰痛がある
  • 持続性の、または急性の腹部膨満感や下腹部痛(圧痛)がある
  • 性交時にパートナーが子宮口の除去糸に触れ、陰茎痛を訴える
  • 下肢の疼痛・むくみ・突然の息切れ・胸痛・強い頭痛・急性の視力異常・著しい血圧の上昇などがある

〔緊急避妊法〕

妊娠の可能性が高い性交後72時間以内に緊急避妊薬(アフターピル)を服用すると、妊娠を回避できる確率が上昇します。性交後の時間経過が少ないほど妊娠阻止効果が高いため、できるだけ早くのご来院を推奨します。

ノルレボ法はヤッペ法に比較して妊娠阻止効果が高く、服用回数が一回ですみ、副作用・副反応(頭痛・吐き気・おう吐・全身倦怠感・眠気・不正性器出血など)の出現率が低いため、当院はノルレボ法を推奨します。

※緊急避妊薬服用後の性交で妊娠する場合があるため、次回の生理がくるまで適切に避妊してください。

※未成年者の服用に、保護者の同意は必要ありません。(通常は保護者の同意が必要ですが、デリケートなご相談内容を保護者に伝えられずに適切な時期に服用できなくなる事態を回避します。)

※性交後72時間以上経過した場合でも妊娠阻止効果はあるとされ、性交後120時間以内であればご来院をご検討ください。(用法・用量の適用外の使用について同意が必要です。)

※服用後2時間以内におう吐した場合の妊娠阻止効果は期待できないため、再度服用する必要があります。

〔月経移動〕

中用量ピルまたは低用量ピルの服用を調整し、旅行・試験・試合などの生理になりたくない期日に生理がこないように調節する方法です。最近の生理開始日・次回生理予定日・生理になりたくない期間をお調べの上でご来院ください。

※生理を早めたい場合は生理周期の1~3日目(遅くとも7日目)までに、生理を遅らせたい場合は(妊娠の可能性がなければ)次回生理予定日の5~7日前までにご来院ください。

※月経移動は正しい服用調整に基づく方法です。時間的余裕がなければ理想的な服用調整が困難な場合があるため、できるだけ時間的余裕をもってご来院ください。

※中用量ピルは低用量ピルよりも副作用が強く出現しやすい薬剤です。また低用量ピルを服用できない女性は中用量ピルも服用できない場合が多いのでご注意ください。

〔診療案内〕

診療科目:産婦人科・女性内科

診療時間:午前 9:30~13:00/午後 14:30~18:00

診療受付:午前 9:15~12:30/午後 14:15~17:30

曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
午前 院長 院長
副院長
副院長 院長
副院長
院長
副院長
院長
副院長
午後 院長 副院長 休診 副院長 副院長 休診
手術 × ×

※日曜日・祝祭日と水曜日・土曜日の午後は休診です。

※火曜日の副院長の診療は、福田病院勤務のため休診の場合があります。

※診療担当医の指定をご希望の場合は、受付にお申し出ください。

※診療担当医は全員男性です。当院に女性医師は在籍していません。

※診療費用のご清算は、現金のみ対応可能(キャッシュレス非対応)です。

※多目的トイレ・ウォーターサーバーが利用可能です。

※自動販売機・キッズルーム・公衆電話・敷地内喫煙所はありません。

※授乳やおむつ交換が必要な場合は、受付にお申し出ください。

※一般診療外来は予約患者さま優先です。以下の特殊診療外来をご希望の場合は、ご来院前に電話予約をお願いします。当日予約は応相談です。

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